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Intel Arc A580のベンチマーク登場。Radeon RX 7600並みで価格は3万円台前半に?

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Intel Arc A580のベンチマーク登場。Radeon RX 7600並みの性能を発揮も価格は3万円台前半と安めになる可能性?

IntelのArc Alchemistについては2022年にエントリーモデルのArc A380から発売され、2023年には上位モデルのArc A750とArc A780の合計3モデルがラインアップされていましたが、Intelでは元々ミドルレンジモデルのArc A580も投入を計画していました。しかし、このArc A580についてはArc A780などが投入された際にも何も話は無く、公式サイトからも記述が消えるなど投入自体がお蔵入りになったと考えられていましたが、このArc A580のGeekbenchベンチマークが唐突に出現し、かなり良い性能を発揮している事が明らかになりました。

ASUS System Product Name - Geekbench

Arc A580については名前の通りミドルレンジに位置するモデルで、24基のXe-Coreを搭載し、384基のExecution Unitを内蔵、動作クロックは1.7 GHzで、8GBのGDDR6を256-bitのバス幅で接続するという仕様になっています。仕様的にはNVIDIAのRTX 3060などに近くなっており、TDPも175Wになっています。

そんなArc A580についてはGeekbench上のOpenCLスコアが登録され、合計82,992ptを記録しています。

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Arc A580に近いスコアを記録しているモデルはNVIDIA GeForce RTX 3060とRadeon RX 7600になっており、ミドルレンジモデルとして必要十分な性能を備えていると言える結果になっています。

このArc A580についてはAV1エンコードに対応しているため、RTX 3060に対しては機能面でアドバンテージを持っている他、価格面でも脅威になると考えられます。

Arc A580の上位モデルであるArc A750は現在29,000円で販売されているため、Arc A580については少なくとも28,000円を下回ると考えられ、同等性能のRTX 3060が最安値でも3.7万円で販売されているのに対して1万円以上も安くなるなど非常に競争力が高いモデルになると見られています。

恐らく、IntelとしてはArc A580についてはRadeon RX 7600やRTX 4060が登場する中でミドルレンジモデルを出しても性能面でもコストパフォーマンス面でも競合する事は出来ないため発売を取りやめたと考えられていましたが、これらの最新グラフィックカードの性能が思った以上に低かった上に、価格も高かったことからIntelとしてはArc A580について市場で受け入れられるチャンスがあるとして再び投入する事で進め始めたと考えられます。実際に、28,000円ぐらいでArc A580が発売されれば、実際のゲームでのパフォーマンス次第な所もありますが、RTX 3060とRTX 3050の間ぐらいの性能に落ち付けばIntel Arcに対する評価は一気に変わると考えられますので、ぜひIntelには競争力のある価格での販売と、Arc A580発売までにドライバーの完成度にさらなる磨きをかけて欲しい所です。

著者情報

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (4件)

  • ドライバがもうちょい熟成して、ミドル・ローあたりをIntelが担うような事になった場合、
    勢力図的にAMDのポジは…

  • Intel製品は市場に出てきてからじゃないとわからんよ。
    商業誌は、Intelに忖度した記事しかかけないからな。

  • この価格帯ならAIお絵描き需要は関係無いし、
    グラボ価格低下に一役かって欲しいがさて・・・・

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