Intelが中国向けにGaudi2アクセラレータを出荷へ。入手困難なNVIDIA A800の代替え需要を狙う
中国ではアメリカや欧州と同じく、生成AIの開発や活用を進めるIT企業が増えており、これらの企業を中心に大量のGPUを搭載する大規模データセンターを設立する動きもあります。例えば、Tiktokを開発したBytedanceはAI向けにNVIDIAに対して1000億円近くかけて中国向けに性能が落とされたAmpere A800を調達しようとしているなど投資も加速しています。一方で、Ampere A800以外に選択肢がない事から需要が集中しており納期の長期間や価格の高騰などに晒されています。さらにこのA800がアメリカの輸出規制に含まれるようになる検討も行われているためここ最近の需要はさらに高騰しています。
そんなAI向けGPU市場ですが、IntelではNVIDIAのAmpere A800の代替需要を狙う形でHabana Gaudi2を中国向けに出荷するようです。
Digitimesによると、アメリカが中国向けのGPU輸出を強化を検討する中で、Intelは7月11日に北京で行われたプレス発表にて学習向けに最適なHabana Gaudi2を中国向けにローンチすることを明らかにしました。
中国に対してGPU輸出が強化される可能性があるにも関わらず、IntelがGaudi2の出荷を行う背景には、Gaudi2に関してはNVIDIAやAMDのデータセンターGPUに対して大口契約を結べておらず、事業として成功してるとは言い難い状態になっています。そのため、Intelとしてはデータセンター向けGPUの納期が1年近くかかるかつ、アメリカの輸出規制が始まる前に入手したい企業に対して大きな需要を見込めるとしてGaudi2の出荷開始を決定し、大々的に北京でプレス発表も行ったと見られています。
コメント
コメント一覧 (2件)
RTX4900じゃダメなんだろうか?
輸出規制は、製品名じゃなくて性能で示されているから、単純にGudi2の性能がA800よりも低いので輸出規制に引っかかりませんよ〜ってことかな。