NVIDIAでは2023年5月24日よりメインストリーム向けモデル第一弾となるGeForce RTX 4060 Ti 8GBの発売を開始しましたが、散々な前評判やユーザーの関心の低さから発売前から既に一部量販店は売れないとして注文を絞るなど在庫を持ちすぎないように対策に出てる事が明らかになりました。
NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiは発売前から売れない事が確定?発表後に発売日に関する問い合わせはゼロ、一部量販店では入荷を見送るなど異例な事態に。
NVIDIAではGeForce RTX 4000シリーズの中でメインストリーム向けモデルとなるGeForce RTX 4060シリーズを2023年5月18日に発表し、その第一弾となるGeForce RTX 4060 Ti 8GB版について5月24日から発売を開始しましたが、どうやら発売前から既に売れない事を見越して北米や欧州の量販店の多くは注文を絞ったり、発表後の問い合わせがゼロなど発売前から売れる気配が一切ない事がMoore’s Law is Deadの情報より明らかになっています。
Moore’s Law is Deadが複数の量販店や代理店関係者から入手した情報によると、総じてこのRTX 4060 Tiについて発売前にも関わらず期待値が相当低い事が明かされています。
ソース①:北米の大手量販店(BestBuyなど)関係者によると、RTX 4060 Tiについては入荷数はかなり多いのですが、再入荷については供給側の問題ではなく、単純に発注を掛けていないだけで約1ヵ月程度は行われない予定となっています。また、RTX 4060 Tiの販売価格は$399のメーカー希望小売価格ですが、各社より発売されているモデルの平均価格を出すと約$440という事で非常に高くなっているとのことです。発売日の発売されるモデルの内、30~50%はメーカー希望小売価格で販売されますが、AIBの魂胆としてはRTX 3070以上の価格でも買って欲しいようです。
ソース②:発売前にMicrocenter(PCパーツ量販店最大手)では各地域の量販店などに新製品の問い合わせ状況の確認を行い、通常時は発売日までに一定の件数の問い合わせが来ていましたが、RTX 4060 Tiについては問い合わせはゼロだったとのことです。また、Microcenterでは新しいグラフィックスカードの発売日では開店時間を早めるケースもあるのですが、今回はそのような措置は無い他、入荷数についても非常に少なくしているとのことです。他の地域に関しては入荷自体をしていない場合もあるようです。
ソース③:RTX 4060 Tiの出荷数はRTX 4080並みとなっていますが、出荷数としては必要以上でRTX 4060 Tiについてはどこでも簡単に入手する事が可能になると予測しているようです。
ソース④:EU拠点の代理店によると、RTX 4060 Tiの受注状況は悲惨で、倉庫からRTX 4060 Tiが引き出される事はほとんどなかったとの事です。さらにRTX 4070についても4月以降再入荷しなくても問題が無い売れ行きとのことです。
多くの量販店や代理店ではRTX 4060 Tiについては発売前からユーザーからの問い合わせが少ない事から売れない事を確信しているようで、一部量販店に至っては入荷自体しないと言う新しいグラフィックスカードの発売としては異例の行動に出ています。ただ、RTX 4070なども在庫が余ったまま動かない状態が続いているようですので、これ以上在庫を持ってもリスクでしか無いためそもそも入荷自体をしないという選択肢を選ぶ量販店もあるようです。
RTX 4060 Ti発売当日の様子も悲惨。日本での深夜販売は1名だけ購入。ドイツではオンラインで発売1時間で10本以下の販売数。
RTX 4060 Tiについては日本時間では5月24日 22:00より発売が開始されました。日本ではドスパラやパソコン工房などで深夜販売が行われていましたが、どうやらドスパラ秋葉原店本店では深夜販売では1名購入しただけで深夜販売が終了したようです。
当ブログでも新しいグラフィックスカードの発売日には在庫状況を紹介する記事を載せているのですが、RTX 4090やRX 7900シリーズでは発売後1時間で20~30個ほど売れていたのですが、RTX 4060 Tiについてはたった2個だけで、アクセス数も明らかに低い状態となっていましたので、ほとんどの人が興味がない状況と言えそうです。
この傾向は海外でも同様で、販売数などが見られるドイツのMindfactoryではRTX 4060 Tiについて1時間でたったの~10本と言う表示がされていたとのことです。MindfactoryのデータによるとRTX 4070でさえも発売1週間で700台売っているのですが、RTX 4060 Tiについては一番勢いがあるはずの発売日当日でさえもこの有様であるため、恐らく発売1週間の販売数は300台行けば良い方と言えそうです。
RTX 4070発売時では、発売後数日で値下げの話が登場し、その後数日後には生産が一時停止されるという話が出ましたが、恐らくRTX 4060 Ti 8GB版についても近い内に生産が一時停止される可能性はありそうな状態と言えそうです。
コメント
コメント一覧 (22件)
無理なんだろうけど、深夜販売で買ったお一人様のインタビュー記事希望
当たり前の結果。
もう、その一言しか言うことがない。
企業が体を張ったギャグしたらダメでしょ
深夜販売1台しか売れないなんて、
社員の深夜手当てとショップの電気代のが高く付くやん
16GB版以外に価値がないのでそうなるでしょうね
16gb版が出るとわかってて、昨今のVRAM要求も考慮すればそりゃこうなるよなあ…
マイニングや半導体不足での品薄効果等で希少価値が上がって高値バブルが続いていたからだろうが殿様商売のバブルは崩壊したw
現状単純にGPUの価格相場水準が高すぎるからこれからは必要に駆られない限り買い替え需要は控え目になるw
更に世界不況で需要は減りバカ売れバブルはもうないだろうw
バス幅128が全て
買う気も興味もあったけど価格と性能が残念過ぎた結果だよ
rtx5000台まで待てとの事か
需要も減り品薄商法は終わった
もうそんな値段では売れんだろうな
AMDの方が性能と値段がまだ良心的に見えるw
5万ぐらいなら2060Sから乗り換えるのにな
この値段だったら安くなってきてる4070買った方が良いし中々乗り換え先が見つからない
転売erを陥れる策士はいなかったんですか…そうですか…
今みたいなふざけた値段になったのはポンポン高いの買うやつらのせい
いい加減Noを突きつけないと、いつまで経っても高止まりのままだよ
高すぎ(笑)
6万も7万も出して6GBのグラボ買う奴おるん?
多分その並んでた人関係者じゃないっすかね..
前世代とどっこいどっこいどころか解像度上げると負けるような物を値段上げてどうして売れると思ったのか
コスパ悪すぎ
16GB版の存在を隠して8GB版を発売していればもう少し購入者は多かったんだろうねw
これに関しては産廃としか言いようがない
別にゲーマー相手にグラボ売らんでも儲かってるらしいからなあ
期待するほど値下げもないだろうし産廃確定よ
16GB版が出るといっても、バス幅128bitで値段も7~8万円になっちゃうんでしょ?
そっちも厳しいと思うけどな