NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズについては、RTX 4090がすでに10%に迫る値引きが海外では記録されており、日本では13%もの値下がりが記録されていましたが、RTX 4080やRTX 4070についても値下がりが顕著に見られています。
NVIDIA GeForce RTX 4080の値段が引き続き下落。日本では定価に対して20%値下がり
NVIDIAが発売したGeForce RTX 4080はAD103 GPUを搭載するハイエンドモデルで、9278基のCUDAコアを搭載し、VRAMには22.4 Gbpsで動作するGDDR6Xを256-bit接続で搭載することで716.8GB/sの帯域幅を持っています。この高いスペックによりRTX 3090 Tiを10%超えるようなゲーミング性能を誇っており、最近流行りのAI用途でもRTX 4090に次ぐ高いパフォーマンスが期待できるグラフィックスカードになっています。ただ、高い性能の一方で発売時の最安値モデルは219,800円と価格が非常に高いことがネックであまり高い販売台数は記録出来ていないようです。
そんな、GeForce RTX 4080ですが発売されて半年が経過した2023年5月時点ではすでに発売時から20%の値下がりが記録されています。
GeForce RTX 4080に関しては2023年4月下旬にすでに定価に対して約18%値引かれた179,800円で販売が行われていましたが、5月6日現在では176,000円、値引率に換算すると定価に対して20%まで価格が下落しているようです。
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過去の推移を見てみるとRTX 4080は2023年に入った段階で低下に対してすでに10%値引きされた198,000円で販売がされていましたが、2月でさらに値下がり、3月は小幅な根値下げ、4月に大きく下がり5月に再び小幅な値下げということで2ヶ月おきに大きな値下がりが記録されており、傾向としても右肩下がりとなっています。
2023年1月5日に発売が開始されたGeForce RTX 4070 TiについてはAD104 GPUを搭載し、7680基のCUDAコア、21 GbpsのGDDR6Xを12GBを192-bitのバス幅で接続するグラフィックスカードとなっており、アッパーミドルレンジクラスのグラフィックスカードになっています。元々はRTX 4080 12GBとして発売がされる予定でしたが、性能が大きく異なることから批判を喰らってしまいRTX 4070 Tiに改名されています。
このグラフィックスカードは発売時に発表された定価は149,800円で設定がされていますが、2023年5月6日時点では10%値下がりとなる124,800円が販売価格になっています。
RTX 4080は海外でも$90の値下がり。RTX 4070 Tiは定価を維持。
GeForce RTX 4080に関しては、北米でも価格が大きく引き下げられており、Newegg上では定価$1199で設定されていたものが、現在は$1139と$70の値下げが行われています。ただ、これに加えてNeweggでは独自のキャンペーンとしてさらに$30値引きするプロモーションを実施しているため、実質的に$100の値下げ、約8%の値下げが行われています。
値下げが行われている背景としてはAMDの動向も絡んでいると見られています。AMDのRadeon RX 7900 XTXについては北米では$999で販売されており、それでもってラスタライズ性能についてはRTX 4080並となっています。そのためか、Neweggの販売ランキングにおいてもRTX 4080とRX 7900 XTXは隣り合わせとなっておりいつリードを奪われてもおかしくない状態になっています。
ただ、ランキングでは上位モデルの殆どはRTX 3060などが占め、次点でRTX 4070 TiやRTX 4090がランクインしており、RTX 4080やRX 7900 XTXについてはかなり下の方に位置していますので、値下げが積極的に行われている背景は単純に売れていないということのほうが大きいかもしれません。
なお、日本で値下げが行われているRTX 4070 Tiについては海外では定価での販売を維持しており販売ランキング上でも比較的上位に位置しています。これについてはRTX 4070のコストパフォーマンスの悪さも絡んでいると見られており、RTX 4070を待ってたユーザの一部がRTX 4070 Tiを買っていると考えられます。
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