Qualcommがスマホ用アップスケーリング技術を発表。バッテリー消費を削減

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NVIDIAやAMDなどPC向けグラフィックスではレイトレーシングなど高まる描写負荷に対応するためにGPUの高性能化と同時に画質劣化が最小限に抑えられたアップスケーリング技術の開発などが行われていますが、同様の技術をスマートフォン向けに反映するSnapdragon Game Super Resolutionが発表されました。

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SnapdragonがスマートフォンでDLSSやFSR的な機能を追加するSnapdragon Game Super Resolutionを発表。画質劣化を最小限に、バッテリー持続時間を延長

Snapdragon Game Super Resolution Brings Upscaling To Mobile | wccftech

近年、PC向けのグラフィックスではレイトレーシングへの対応や、そもそものゲーム描写が複雑化しており、高いフレームレートを出すには超ハイエンドなグラフィックスカードを買うか、画質を下げるか、低フレームレートに甘んじるかの選択を迫られるケースが増えてきています。そこで、NVIDIAやAMDではグラフィックスカード内部では低い解像度で描写し、AIを用いて1440pや4Kなど高解像度化するDLSSやFSRなどのアップスケーリング技術が開発され、多くのゲームで対応が行われていますが、スマートフォン向けSoCを開発するSnapdragonがスマートフォン向けにアップスケーリングを行う『Snapdragon Game Super Resolution (GSR)』を発表しました。

このGSRではスマートフォンにおいてゲーミング時のパフォーマンスを向上させるほか、スマートフォンにおいて重要であるバッテリー持続時間をの最大化を目的とした技術となっているとのことです。

Snapdragonによると、技術自体はFSR 1.0に似たものとのことで、対応技術もFSR 1.0と同等になっています。ただ、FSRではアップスケーリングを行う処理が2回に対して、GSRでは1回で済ませるため負荷が軽くなるほか、トーンまっポングなど追加のポストプロセッシングと組み合わせることで画質の向上とパフォーマンスの向上が可能になるとのことです。

なお、このGSRはSnapdragonに内蔵されているAdreno GPUに最適化が行われているものの、他のモバイル向けGPUにおいても動作は可能になる見込みとのことです。

Snapdragonではどれだけのパフォーマンス向上が見込めるのか比較を提供していますが、比較対象が『競合のアップスケーリング技術』と漠然としているほか、アップスケーリングなしとの比較が無いためどれだけ効果的なのかは不明です。ただし、競合のアップスケーリング技術がFSR 1.0と仮定すると、だいたい2倍近いパフォーマンスが発揮できています。ちなみに、FSR 1.0ではネイティブ解像度に対して出力解像度を下げた分だけリニアにフレームレートが向上しているため、ゲームの解像度を1080pから4Kで描写したり、フレームレートを向上させるほか、フレームレートを制限し、バッテリー持続時間を伸ばすことも可能になります。

Qualcommでは、GSRについて今年後半にリリースされるゲームから適応が開始されるようで、ActivisionのCall of Duty Warzone MobileやNaraka:Bladepoint、Farming Sumulator 23 Mobileなどを含む合計6つのゲームは対応することを明言しています。


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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • それよりもFSR 2が”Not suitable for mobile”
    って事が気になる・・・

    どういう事なんでしょうか?まさかアップスケーリング負荷が高いとか?

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