NVIDIAでは2022年からGeForce RTX 4090やRTX 4080、RTX 4070などを発売していますが、NVIDIAではこのRTX 4000シリーズの生産量について低調なまま推移していることが明らかになっています。
NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズの生産量は少なめ。GeForce RTX 3000シリーズを売り切るため?
Nvidia Reportedly in No Rush to Boost RTX 40-Series Output | Tom’s Hardware
NVIDIAでは2022年からGeForce RTX 4090とRTX 4080を発売し、2023年にはRTX 4070 TiとRTX 4070そして、5月にはメインストリーム向けのRTX 4060シリーズなどの発売を計画していますが、DigitimesによるとNVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズ系GPUの生産量について生産量が低調に推移している事が業界関係者から明らかになりました。
NVIDIAではデスクトップ向けからノートPC向けのハイエンドからエントリーモデルに搭載するAD102、AD103、AD104、AD106とすべてのGPUラインアップを揃えているものの、NVIDIAからOSATを引き受けるSiliconware Precision Industries (SPIL)とKing Yuan Electronics (KYEC)ではGPUの引き受け量がほとんど増えていないと指摘しています。グラフィックスカードの生産量を増やす場合、TSMCでGPUダイを生産し、その後生産されたGPUダイをOSATへ引き渡し、組み立てるという工程が必要になるのですが、NVIDIAではTSMC N4については設備の生産枠を押さえるために既に支払を済ませているものの、OSATの生産枠についてはRTX 4000シリーズ初発売の段階から変わっておらずRTX 4000シリーズ系GPUの生産量について製品ラインアップが増えているものの増やす見込みはない事が示唆されています。
NVIDIAでは例年、2023年第3四半期に向けてグラフィックスカードの生産量を増やす傾向にあり、製品ラインアップ的にもRTX 4060など売れる見込みのあるモデルの発売が控えていますが同時にGeForce RTX 3000シリーズの在庫も依然として多く残っている事から現時点では生産量を増やす事にあまり関心が向いていないようです。
なお、OSATの生産枠を押さえてから実際に組み立てなど作業を開始するにはある程度の時間がかかります。そのため、急激にRTX 4000シリーズの需要が増えた場合、供給不足などの問題に繋がりそうではありますが、現状RTX 4000シリーズについては上述のRTX 3000シリーズの在庫問題やそもそもPC需要が大きく落ち込んでる事を背景に、供給不足など2021年頃に発生したような状況が起きる可能性は極めて低いと見られています。
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