Intelではエントリー向けディスクリートグラフィックスとしてArc A380を2022年上半期に発売していますが、北米や中国にてこのArc A380の販売価格が大幅低下し、日本円で2万円を切る価格で販売されているようです。
Intel Arc A380が2万円を切る価格に大幅値下げ。最も安いAV1エンコーダーとして役割を見いだす?
IntelではArc A380と呼ばれるエントリー向けグラフィックスカードを2022年上半期に中国でスタートし、その後9月には日本でも販売が開始されています。このArc A380ではGPUにはACM-G11 GPUを搭載し、1024コアで動作クロックは2.0 GHzで動作します。メモリーには速度15.5 Gbpsで動作するGDDR6を6GB搭載、バス幅は96-bitで帯域幅は186.0 GB/sを発揮するグラフィックカードになっています。
このArc A380については性能面ではRadeon RX 6400やNVIDIA GeForce GTX 1650並みとなっていますが、機能面ではAV1エンコーダーを搭載しているという大きな特徴を持っています。
そんなArc A380ですが、発売当初はアメリカでは$150でAMDのRadeon RX 6400の$160に対して$10安い価格で販売がされていましたが、中国のJDで販売されているGUNNIR製Arc A380が$115で販売が行われているとのことです。
また、北米のNeweggでもASRock製Challenger Arc A380が$119、日本円では2万円を切る価格での販売が行われている事が確認されています。
日本ではArc A380はASRock製Challenger Arc A380のみ入手可能で価格は現在21,800円となっています。ただ、Neweggで掲載されている$119の価格が反映されれば日本でも2万円を切る、1.8万円前後での販売が行われると考えられています。
Arc A380については性能面ではAMD Radeon RX 6400やNVIDIA GeForce GTX 1650と同等性能が発売日登場したベンチマークで確認されていますが、ドライバーアップデートによりこれらのグラフィックカードより優れた性能を発揮するゲームも出てきていますのでRadeon RX 6400より安価な事からエントリーレベルのグラフィックカードを求めるユーザーにとっては最適な選択肢となりそうです。
また、このArc A380ではAV1エンコーダーが使えるグラフィックカードという事で、GeForce RTX 3000やRadeon RX 6000シリーズなどを使いながら、AV1エンコーダーを使って配信を行いたい方や、大量の動画ファイルをAV1化したいユーザーなどにとっても2万円を切る価格であればよい選択肢となると言えそうです。
コメント