AMD Radeon RX 7900 XTXのOCモデルは最大3.5 GHzまで動作。ゲーム時は2.9 GHzが限界

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AMDのRadeon RX 7900 XTXについては高い動作クロックが特徴の一つにもなっていますが、どうやらRX 7900 XTXについてはゲームよりBlenderなど計算処理などを行う時の方がより高い動作クロックを安定して出せるようです。

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Radeon RX 7900 XTXはゲーム時は2.9 GHzが限界も、Blenderなど計算処理では最大3.5 GHzで動作可能な模様

Custom AMD Radeon RX 7900 XTX can hit 3.5 GHz clock with Blender, 2.8 GHz in games – VideoCardz.com

AMDのRadeon RX 7900 XTXについてはリファレンスモデルでGPU温度が高温になるという問題を抱えているものの、AIB各社で発売をしているカスタムモデルに関しては問題が無く、最近では3.5スロット厚のカスタムGPUクーラーを搭載したOCモデル、Sapphire Radeon RX 7900 XTX Nitro+なども発売されています。

このRadeon RX 7900 XTXでは搭載されているRDNA 3アーキテクチャーとして3.0 GHzを超える高い動作クロックが売りの1つにもなっていますが、今回ComputerBaseがOCモデルのSapphire Radeon RX 7900 XTX Nitro+を使って、Radeon RX 7900 XTXの最大動作クロックについて検証した結果を掲載しています。

ComputerBaseによると、このSapphire Radeon RX 7900 XTX Nitro+についてはブーストクロックが最大2680 MHz、ゲームクロックが2510 MHzに設定されていますが、ゲームプレイ時は大体2.9 GHzと仕様より400 MHz高い動作クロックに上がり、Blenderなど計算処理においては動作クロックが3.5 GHzに達しているとのことです。また、Blenderなどの計算処理においてはリファレンスモデルでも3.1 GHzに迫る高い動作クロックが記録されています。

高い動作クロックで動作するため消費電力は非常に高い状態になるようで、ゲーム時には2.9 GHz時はRadeon RX 7900 XTXの電力制限値でもある500Wに迫り、Blenderなど計算処理においても400に迫る消費電力が記録されています。この消費電力については、NVIDIAのGeForce RTX 4080の200Wに対して約2倍の消費電力量となっており、ワットパフォーマンスに関してはRadeon RX 7900 XTXよりRTX 4080の方が優れているという結果になっています。

Radeon RX 7900 XTXではゲーミング時に比べてBlenderではより高い動作クロックが発揮されていますが、この動作クロックの違いに関しては使われるコアの種類が異なるようです。Blender時もゲーミング時もGPUコアに内蔵されているCompute Unitは使いますが、ゲーミング時にはCompute Unit内に内蔵されている各種コアをより多く使うため動作クロックが低くなる一方で、消費電力量が大きく増加するようです。

なお、Radeon RX 7900 XTXに内蔵されているNavi 31ではゲーミング時の動作クロックは3.0 GHzに達していませんが、今後登場が見込まれるNavi 32やNavi 33ではより高い動作クロックでの動作が見込まれるため、これらのGPUでは3.0 GHzを平均的に超えるような動作クロックが見られると予測されています。


 

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