AMDではRyzen 7000シリーズを2022年9月から発売を開始しましたが、必須となるソケットAM5対応マザーボードが高価であることから売上はあまり高いという状況ではありません。しかし、間もなくAM5対応廉価版マザーボードであるA620が近く登場する見込みで、ユーラシア経済委員会の認証情報に登録されているのと中国のGoofishに登録されているのが発見されました。
AMD A620マザーボードが認証情報に複数登録。価格は予定通り2万円を切れるか?
Cheaper AMD AM5 motherboards are finally coming, Gigabyte/ASUS A620 spotted – VideoCardz.com
AMDでは2022年9月にRyzen 7000シリーズを発売したものの、必須となるソケットAM5対応マザーボードのX670が最低5万円、ミドルレンジのB650でさえも3万円前後が最低価格となっておりDDR5と合わせるとトータルコストでは非常に高く付くことからあまり売れていない状況が続いています。
そのため、AMDではソケットAM5対応のエントリー向けマザーボードであるA620マザーボードを2023年中に投入を予定していますが今回このA620マザーボードがユーラシア経済委員会の安全性に関する認証情報(EEC)に登録されている事が発見されました。
登録がされているのはGIGABYTE製とASUS製のマザーボードで、A620シリーズは以下の6モデルが登録されています。
- GIGABYTE A620M D3H
- GIGABYTE A620M DS3H
- GIGABYTE A620M S2H
- GIGABYTE A620M H
- GIGABYTE A620M K
- ASUS TUF GAMING A620M-PLUS D5
現時点で登録がされているマザーボードはA620『M』と記載がされているためすべてMicro-ATX規格のモデルとなっています。
このEEC認証に登録がされたモデルすべてが発売されるとは限りませんが、一般的にこの認証に登録がされてから1~2ヵ月程度で発売がされる例が多く、AMDもCES2023の発表会にてA620を指す『entry-level AM5 motherboards』が2023年2月登場と発表しているため、2023年2月に発売が開始される可能性が高くなっています。
EECに登録された情報以外にも、ASUS製TUF GAMING A620M-PLUS D5と呼ばれるA620マザーボードは中国のオンラインストア『Goofish』に掲載がされています。
仕様としては、DDR5などは搭載するものの、PCIe x16やNVMe SSDは共にGen 4までの対応となりUSB Gen 3.2 Gen 2×2などへの対応もされません。また、仕様に記載は無いもののオーバークロック機能も搭載されない可能性はあります。
ただ、このTUF GAMING A620M-PLUS D5の価格は$120、日本円で換算すると1.6万円となりリーズナブルな価格での登場となりますので、Ryzen 7000シリーズ普及に向けた起爆剤になると考えられます。
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