2021年後半にリリースが予定されている『Alder Lake-S』ですが、その初期ES品を使ったSiSoftwareベンチマーク結果が出現しました。
2021年後半登場予定の『Alder Lake-S』
Intel Alder Lake Desktop CPU With 16 Cores & Up To 4.0 GHz Boost Clocks Spotted (wccftech.com)
『Alder Lake-S』はCES 2021にて開発中である事がIntelから公式に発表されており2021年後半以降にリリースが予定されています。今回、出現した『Alder lake-S』は最もコア数が多いCore i9モデルと考えられ、高性能コア側を8コア、高効率コアを8コアを積んだ16コアモデルになると見られています。
最大32スレッド対応?ブースト最大は4.0GHz
出現したES品はベースクロックが1.8GHzで動作し、ブーストクロックは4.0GHzで動作しています。過去にSiSoftwareに出現した『Alder Lake-S』では1.4GHzであった事から今回出現したES品はベースが400MHz高い動作クロックになっています。また、ブーストクロックの登場は初めてとなっています。
キャッシュ関係では、L3キャッシュは30MBとなっておりこの数字はGeekbenchで記録された数字と同じです。また、L2キャッシュも1コア辺りの容量はGeekbenchと同じ数字である1.25MBとなっていますが、Geekbenchでは1.25 x 3個だった所、SiSoftwareでは1.25MB x10個搭載するという事で記録されています。
また、興味深いのがスレッド数です。『Alder Lake-S』では高性能コア側はハイパースレッディング対応となるため、8コア16スレッドとなりますが、高効率コア側はハイパースレッドが無効で8コア・8スレッドの計16コア24スレッドになる可能性があり、Geekbenchスコアが出現した際には8コア24スレッドとして認識されていました。しかし、SiSoftwareの記録では16コア32スレッドとして認識されています。
今回のSiSoftwareベンチでは『Xe』内蔵グラフィックスやメモリーについても記録されています。グラフィックス面では『Rocket Lake-S』と同じく32 EU(256コア)となっています。また、メモリーについてはDDR5-4800メモリーが搭載している事が記録されており恐らく『Alder Lake-S』がIntelで初めてDDR5メモリーをサポートするプロセッサとなると見られています。
『Alder Lake-S』初期ES品のベンチマーク出現。1.4GHzで動作 | Gaz:Log
過去にGeekbenchで出現した『Alder Lake-S』の記録では、16コア24スレッドで高効率コア側は8コア・8スレッドでは無いのかと見られていましたがSiSoftwareでは16コア32スレッドとして認識されています。このように表示されるのは、『AlderLake-S』の特殊な設計に対応していないからなのか、本当に32スレッド対応しているのかは現時点では不明です。
コメント