NVIDIAでは2023年1月5日にGeForce RTX 4070 Tiを発売する予定となっていますが、このRTX 4070 TiについてRTX 4080 12GBと同じくメーカー希望小売価格が$899(16万4800円)で販売されると見られていましたが、発売直前にして価格を10%引き下げた$799(14万6000円)での発売を検討している事が明らかになりました。
NVIDIAがGeForce RTX 4070 Tiの定価を当初の予定より10%下げた$799(約14.6万円)での販売を検討中
NVIDIAでは2023年1月5日にGeForce RTX 4080 12GBを改名したGeForce RTX 4070 Tiの発売を計画しています。
このRTX 4070 Tiについては、RTX 4080 12GB発表時の仕様でそのまま登場する予定で、販売価格についてもRTX 4080 12GB発表時に出された$899(日本円16万4800円)で発売がされる予定でしたが、RTX 4070 Ti発表目前にしてNVIDIAではこのGeForce RTX 4070 Tiの販売価格を当初から10%割り引いた$799(日本円で14万6000円前後)での発売を検討していることが複数のりーカーより明らかになったようです。
wccftechやMoore’s Law is Deadによると、NVIDIAはGeForce RTX 4070 TiはRTX 4080 12GBより$100安い$799での販売を行うことをAIB各社に対して通知を行ったようです。
この$799という価格での販売となればRTX 4090に対して半額レベルでの販売となるため、コストパフォーマンスの面ではRTX 4090と同じく比較的高い状況といえます。
GPU | FP32 TFLOPS | 販売価格 | TFLOPS/$ | コスパ (%) |
---|---|---|---|---|
GeForce RTX 4090 | 82.59 | $1599 | 0.05165 | 100% -基準- |
GeForce RTX 4080 | 48.74 | $1199 | 0.04065 | 78.7% |
GeForce RTX 4070 Ti | 40.09 | $899 (旧価格) | 0.04459 | 86.3% |
GeForce RTX 4070 Ti | 40.09 | $799 (新価格) | 0.05017 | 97.1% |
GeForce RTX 3090 Ti | 40.00 | $1099 | 0.03640 | 70.4% |
GeForce RTX 3080 | 29.80 | $699 | 0.04263 | 82% |
特に性能面で同等なRTX 3090 Tiに対して価格が$300、日本円では約4万円近く安値で販売されるということでコストパフォーマンス面ではあまり売れていないRTX 4080を大幅に超えると見られています。
NVIDIAではRTX 4090をはじめ、RTX 4080などでは強気な価格設定を行っていましたが、RTX 4070 Tiでは若干ながら弱気な価格設定を行い始めた背景にはRTX 4080の売れ行きとアメリカでの関税の影響があると見られています。
RTX 4080の売れ行きに関しては、このモデルでは性能の割に強気すぎる$1199(日本円で約21万円)という価格設定からここ最近では売り切れる初回在庫も各国で残るなど売れ行きは非常に悪くなっていました。
また、関税の面ではアメリカで2023年1月1日より中国で製造(組み立てられる)GPUについては25%の輸入関税がかかるところが、2023年9月1日まで延期される事が決定されました。そのため、NVIDIAとしては関税適応後も定価を変えないという前提でRTX 4000シリーズについては価格設定が行われていたと見られていますが、この関税が9ヶ月先延ばしになったことからRTX 4070 Tiでは関税適応後も考慮した利益より、市場シェアと関税適応までの売れ行きを取ったと考えられます。
ただ、この$799(約14.6万円)という価格についても不安なところも存在します。
このRTX 4070 TiについてFounders Editionが存在しないため$799で販売がされるのは発売当日にのみ入荷される一部の定格モデルのみとなる見込みで、その後に入荷されるモデルに関しては$799より高値での販売が行われると見られています。
そのため、$799で販売されるカードが売り切れたあとは結局値上がりし$899(16万円)ぐらいで販売されるモデルが最初の数ヶ月は主流となる可能性がありそうです。
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