Intelでは2023年1月頃にエントリーからミドルレンジ向けの第13世代CPU、Raptor Lake-Sを発売しますが、今回この中でミドルレンジモデルとなるCore i5-13400のベンチマークや消費電力に関する情報が出現しました。
中身はAlder LakeなCore i5-13400のベンチマークと消費電力量が判明。Core i5-12400より性能と消費電力が30%増しに
Intelでは2023年1月頃にエントリーからミドルレンジ向けの第13世代CPU、Raptor Lake-Sを発売しますが、今回この中でエントリー寄りのミドルレンジモデルにあたるCore i5-13400のベンチマーク結果や消費電力に関する情報がCore i5-13400の市販版を入手したインドネシアのYoutuberより判明しました。
Core i5-13400ではP-Coreを6コア、E-Coreを4コア搭載しておりコア構成としてはCore i5-12600Kと同じになっています。ただ、動作クロックに関してはベースは2.5 GHz、ブースト時の最大は全コアが4.1 GHz、シングルコア動作時は4.6 GHzに設定され、TDPはベースが65Wで最大消費電力が120Wに設定されます。
ベンチマークについてはCinebench R23とBlenderのBMWシーン、Adobe Premiereを用いた1080p H264動画のエンコードなどのテストが行われていますが、Cinebenchのシングルコア性能においてはCore i5-12400に対して6%の向上が見られています。また、マルチコアにおいては30%ほどのスコア向上が記録されておりCore i5-12400には無かったE-Coreが4コア追加された事でパフォーマンスが大きく向上しています。
この性能向上はBlenderや動画エンコードにおいても現れており、Core i5-12400に対して約22%の性能向上が見られています。
シングルコア性能についてはブースト時の最大動作クロックが4.4 GHzから4.6 GHzと5%ほど上げられているため、マルチコアにおいては動作クロックとE-Core追加によって性能を大きく向上させていると考えられます。
ちなみに、Core i5-13400のベースとなったCore i5-12600KについてはCinebench R23のマルチコアは17500pt台であるため性能は8%ほど劣る結果にはなっていますが、動作クロックが最大4.9 GHzに対して4.6 GHzと大きく異なっているため妥当な結果と言えそうです。
消費電力についてはCore i5-13400ではE-Coreが追加されたり、動作クロックが引き上げられたためCinebench R23のマルチコアテストにおいてはCore i5-12400の66Wに対して30%増しとなる86Wと言う消費電力が記録されています。ただ、86Wと言う消費電力は比較的低いため、CPU温度についてはCore i5-12400と変わらない結果になっています。
性能面では30%増しとなっていますが、消費電力量も同じく30%増しという事でCore i5-13400についてはRaptor Lake-S世代ではあるものの、中身がCore i5-12600Kをベースとした全く同じCPUである事が確定したと言えますが、価格はアメリカにおいてはCore i5-12400とほとんど変わらない値段になるためコストパフォーマンスは向上しています。
Core i5-13400については中身はCore i5-12600Kと言う事で性能面では8%差と恐らくゲーミングなどではCore i5-12600Kと遜色のない性能を発揮できると見られています。ただ、性能が上がった分だけ消費電力量が上がるなどワットパフォーマンスの向上代はAlder Lakeをそのまま使っているため無いようですが、今回はコストパフォーマンスが大きく上がっているのであまり気にする人は居なさそうですね。元々Core i5-12400の66Wが低いというものありますし。
これで、価格もCore i5-12400並みであるため北米においては確実に売れると考えられます。一方で日本では円安の影響もあるためCore i5-12400が販売されている2~3万円台での販売は難しく、恐らく4万円台まで値上がりすると見られているためコスパの高から売れはするものの、必要十分な性能が備わっているCore i5-12400を購入するというユーザーも一定数存在すると考えられますね。
コメント
コメント一覧 (1件)
13400、4万越えますかね?
13600kfが現在4万5千円台なので13400、13500、13600の3つのCPUの販売価格が4万円~4万5千円の間になってしまうと思うのですが。