AMDのRyzen 7000シリーズでは対応するAM5マザーボードが高価であることや新たにDDR5の購入が必要で、トータルコスト面で高くあまり売れていないとも言われていますが、米Microcenterや日本にてRyzen 7000シリーズCPUを買うとAM5マザーボードの割引や、米ではDDR5-5600 32GBが無料になるキャンペーンを実施しているようです。
AM5マザーボードが高い問題を緩和?
AMDが2022年9月27日に発売したRyzen 7000シリーズではTSMC 5nmを採用するZen 4アーキテクチャーを搭載し、IPCや動作クロックの大幅向上により前世代のRyzen 5000シリーズやIntelの第12世代CPU Alder Lake-Sを超える高いパフォーマンスを発揮するモデルとなっており、自作PCユーザーの間では期待が高かったモデルとなっていました。
しかし、CPU自体はパフォーマンスが高く多くのモデルは価格据え置きかつ、Ryzen 9 7950Xでは従来より価格が引き下げられるなどCPUのコストパフォーマンスはIntel CPUに大きくは劣らないレベルになっていますが、CPUを買う上で必須となるマザーボードが廉価版でも3万円と高価でメインメモリーもDDR5のみ対応ということで売れ行きがAMDの想定を下回っているようで、直近では減産が行われるとも言われています。
しかし、アメリカのパソコン・パーツ量販店であるMicrocenterや日本のTSUKUMOやパソコン工房などPCパーツ販売店にてソケットAM5対応マザーボードの割引やDDR5-5600 32GBを無料で付属するキャンペーンなどが行われ始めているようです。
アメリカではマザーボードの値引きとDDR5 32GBが無料で付いてくる。
アメリカのMicrocenterではRyzen 7000シリーズが発売された際にCPUを買うと、DDR5-5600 32GBを無料で付属するとともにAM5対応マザーボードを20ドル値引くキャンペーンを行っていましたが、あまり売れていないためか更に大きな値引きを開始しているようです。
新たにMicrocenterで行われるキャンペーンはRyzen 7 7700XやRyzen 9 7900X、Ryzen 9 7950Xを購入した際にソケットAM5対応マザーボードを50ドル値引くとともに、G.skill製のDDR5-5600対応メモリー32GBを無料で付属すると言うキャンペーンとなっています。
日本ではRyzen 7000 CPUとセット購入で2万円程度の値引きが行われている模様
更新:Ryzen 7000シリーズの大幅セット割り引きスタート、最大2万円以上 https://t.co/sZ6x1eq8pB #自作PC #Ryzen #秋葉原 pic.twitter.com/wJWGB8v1P5
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba) October 28, 2022
アメリカでAM5対応マザーボードの値引きが行われていますが、日本でも値引きが開始され始めているようです。
割引方法に関しては各店舗それぞれ異なっているようで、セット販売が行われているRyzen 7000 CPUとマザーボードが対象にTSUKUMOでは最大16,500円、ドスパラでは12,650円値引きが行われています。
Ryzen 7000 CPU +AM5マザーボードセット|TSUKUMO公式通販サイト
パソコン工房では複数の値引きを併用する事で、Ryzen 7000シリーズとAM5対応マザーボードが最大23,100円引きとなるキャンペーンを、パソコンショップアークでも同様に複数キャンペーンを併用してRyzen 7000シリーズとAM5対応マザーボードが最大22,000円引きになるキャンペーンを展開しており、ソケットAM5マザーボードが高すぎるという問題を若干ながら解消しています。
AMD X670/B650 マザーボード × Ryzen 7000シリーズCPUセット割キャンペーン | パソコンSHOPアーク
Ryzen 7000シリーズの最大の弱点は高すぎるソケットAM5対応マザーボードの存在でしたが、2万円を超えるような割引が行われる事でお得感は増すので売上数は伸びるものと見られます。特に、B650を選べばマザーボード価格が実質2万円程度で購入できるため、Ryzen 7000シリーズCPUに興味がある人は一度、TSUKUMOやパソコンSHOPアークのキャンペーンを見て見るといいかもしれません。なお、パソコン工房での割引については一部店頭のみで実施のようで、2022年10月30日時点ではオンラインストア上での購入では割引は行われていないようです。
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