Intel Arc A770やA750の価格が判明。A750は4万円後半に。

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Intelでは2022年10月12日から数十年ぶりのディスクリートGPUであるArc Alchemistの上位モデル、Arc A770とArc A750を発売予定ですが、今回これら2モデルの価格情報が明らかになりました。

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やっと発売のArc Alchemist

Intel announces full Arc A7 GPU pricing: Arc A770: $329-$349, Arc A750: $289 | Videocardz

IntelではディスクリートGPUとしてArc Alchemistを当初の計画では2021年中に発売としていましたが、部品供給問題やドライバーの不具合で2021年発売には間に合わず、2022年の早い段階で発売を目論むも結局、2022年10月12日と大幅に遅れての登場となりました。

そんな、Arc Alchemistですがこのなかで上位モデルとなるArc A770とArc A750について発売日が10月12日となりましたが、Intelでは今回価格についても明らかにしました。

329ドル+20ドルで16GBとなるArc A770。Arc A750は289ドルと競争力ある価格で登場

IntelではArc Alchemistの上位モデルとしてArc A770 Limited Edition (16GB)、Arc A770 (8GB)、A750の3モデルを計画しています。

Arc A770 Limited Edition(16GB) / Arc A770 (8GB)

Arc A770 16GB版であるLimited Editionについては、32基のXe-Core、512基のXMXエンジンを搭載しており、動作クロックは2.1 GHz。VRAMには17.5Gbpsで動作するGDDR6を16GB搭載し、バス幅は256-bitとなり帯域幅は560GB/sとなります。

このArc A770については、Limited Editionの他に、8GBを搭載するモデルも存在し、こちらはVRAMが16.0 Gbpsで動作するGDDR6 8GBに置き換えられており、帯域幅も512 GB/sと若干遅くなっています。

価格については、Arc A770 8GB版が329ドルから登場し、16GB版であるLimited Editionについては20ドル高い、349ドルでの登場になるとのことです。20ドル追加でVRAM容量が倍増というのはかなり衝撃的なプライシングとなります。

また、性能面でArc A770はNVIDIA GeForce RTX 3060 Ti並と言われていますがRTX 3060 Tiが最低でも400ドルを超えるGPUであることを考えると329〜349ドルという価格設定とこれまた衝撃的な価格と言えます。

Arc A750

Arc A750では28基のXe-Core、448基のXMXエンジンを搭載しており、動作クロックは2.05 GHzに設定されています。VRAMは16Gbpsで動作するGDDR6を8GB搭載しており、バス幅は256-bit、帯域幅は512 GB/sとコア数以外、Arc A770 8GBと同じ仕様になっています。

このArc A750については性能面ではRTX 3060と同等か若干超えるぐらいとなっていますが価格は289ドルから登場となっています。こちらも競合のRTX 3060が最低319ドルぐらいで販売されている現状からすると、競争力は非常に高いと言えます。

日本でもArc A750は4万円前後で登場?

Intelが公表した価格は北米での販売価格ではありますが、日本においてもArc A770に限っては競争力のある価格のまま登場すると考えられます。

Arc A770 16GBについては349ドルということで1ドル150円前後のレートで販売されることを想定すると税込みで約5.7万円と言う価格で登場すると考えられます。性能的に同等と見られているGeForce RTX 3060 Tiが6万円前後で販売されていることから、競争力は高いと言えます。

Arc A770 8GBについては329ドルということで日本では税込み5.5万円前後での登場になると見られておりこちらも同様にコストパフォーマンスの高さが売りになると言えそうです。

一方で、Arc A750については日本円に換算すると税込み4.7万円前後となっており性能的に同等レベルのRTX 3060の販売価格である4.6~5万円台とほとんど変わらない価格での登場となっています。

 

IntelではArc Aシリーズについて登場があまりにも遅くなったため、どのように売ればよいのかわからなくなっているというリーク情報が9月初旬に登場していましたが、どうやら完全にエントリーからミドルレンジモデルをターゲットにした販売を行うようです。

この販売方法に関しては、NVIDIAもAMDのミドルレンジ新モデルを2023年の半ばまで計画していないと言われているため、売上を出すには合理性のある作戦と言えます。しかし、Intelがこれまでつぎ込んできた研究開発費がこれだけ安価に発売して回収できるかかなり疑問が残ります。Intelでは最近の経営状況があまり芳しくないことから、CEOのPat氏が不採算事業は躊躇なく終了させると宣言しており、Arcについては台数が出ても利益を出せなければ過去に出現したリークの通り開発中止でArc Alchemist 1世代限りでディスクリートGPU市場から撤退ということになりますので、今後の動きに注目です。

 

 

 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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