RTX 3080など人気のあるGPUは全て定価割れに。RTX 3080は9万円台に

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GPUの価格は2022年に入り始めてから下落の一途を辿っていますが、2020年以降に発売された人気のあるミドルレンジからハイエンドモデルについて平均販売価格が定価を下回り始めたようです。

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2022年8月下旬時点のGPU販売価格情報

3DCenterでは2021年1月頃から欧州域内でのGPU販売価格情報と在庫量について月に2回ほど集計を発表しており、今回は2022年8月21日付の集計結果が発表されました。

今回の集計からはAMDとNVIDIA製GPUの平均販売価格に加え、2020年以降に発売がされたAMDのRadeon RX 6800系、NVIDIAのGeForce RTX 3060 Ti、RTX 3070、RTX 3080など人気の高いグラフィックスカードを中心とした集計となっていますが、遂に人気が高いこれらのモデルについても平均販売価格が定価を下回り始めているようです。

人気モデルも定価割れに。ただし値下がり傾向は他モデルより鈍い模様

2022年秋頃よりNVIDIAやAMDでは次世代GPUの発売を計画している一方で、現行のGeForce RTX 3000やRadeon RX 6000シリーズについてはマイニングブームの終焉やインフレや新世代GPUを意識してか需要が大きく減り大量の在庫が8月時点でも残っていると見られています。

そんな、現行世代のGPUについてNVIDIAやAMDが主導となって大きな値下げが行われると見られていますがその値下げ実施前にも関わらずGeForce RTX 3000やRadeon RX 6000シリーズについては定価を下回る価格での販売を強いられているようです。

NVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズについては定価に対して87%の価格での販売されており、AMDのRadeon RX 6000シリーズに至っては84%となっているとの事です。

また、3DCenterでは人気モデルかつ発売時期がマイニングブーム前で定価が比較的安く付けられていたモデルであるAMDのRadeon RX 6800 XT、RX 6800およびNVIDIAのGeForce RTX 3060 Ti、RTX 3070、RTX 3080に限定した集計結果もまとめているようで、これらのモデルについても定価に対して97%と定価割れでの販売になっているとの事です。

この現行世代のGPU販売価格ですが、冒頭でも紹介したように在庫はまだ大量に残っていると見られているため、NVIDIAやAMDでは8月から9月にかけてハイエンドモデルを中心にAIBに対して販売価格を引き下げての販売を働きかけると見られています。

関連記事:NVIDIAが8月中に更なる値下げ?AIBから在庫のGA102 GPUを買取中の模様

日本でも値下がりは顕著に。GeForce RTX 3080が9万円台で販売中。

日本においてもGPU販売価格は下落傾向が続いており、8月上旬時点では10万円台で販売されていたNVIDIA GeForce RTX 3080は8月23日時点では10万円を下回る、94,800円で販売がされています。

GAINWARD GeForce RTX 3080 Phoenix V1 (10GB) | Joshin (税込み94,800円)

ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity OC LHR (10GB)|Joshin(税込み94,800円)

なお、GeForce RTX 3080については2020年9月17日に発売された当時は最安値が99,980円となっており、2022年8月23日現在の為替状況や物流費高騰などを考えるとかなり安くなっていると言えそうです。

このほかにも、GeForce RTX 3070が69,800円、ミドルレンジモデルとなるGeForce RTX 3060については49,800円で販売されているなど価格は軒並み下がっています。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC LHR|Joshin (税込み69,800円)

MSI MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC|Joshin(税込み49,800円)

今後、8月下旬から9月にかけて更なる値下げが行われる可能性もありますので現行世代のグラフィックスカードを狙っている人はこれから数週間は価格動向に注目しておいた方が良いかもしれません。

 

8月も終わりまで2週間を切っていますが、NVIDIAやAMDでは依然としてGeForce RTX 3000シリーズやRadeon RX 6000シリーズの在庫を抱えているようですので、AIBや代理店、量販店では更なる値下げに踏み切らないと売り切る事は不可能と言えそうです。

NVIDIAやAMDもこの状況下でも2022年度決算の売上高を確保するために新製品を出す必要があるためAIBなどに働きかけて更なる値下げを行うと見られていますので8月から9月にかけて何かしらの発表などが両社からあるかもしれませんので、期待がかかります。

ただ、個人的にはRTX 3080の9万円台でもインフレを考慮するとほぼ赤字なように思えますので、NVIDIA主導での値下げが行われても恐らく7万円を切る価格での販売は厳しいかもしれません。また、RTX 3060など次世代モデルが出るまで時間があるモデルについては値下げする必要は無いためRTX 3060やRTX 3060 Tiなどの立ち位置を意識した値下がり幅となるとも考えられるため、あまり期待を膨らませ過ぎない方が良いかもしれません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (7件)

  • 双方もとなるとその分RX7000やRTX4000でしっかり仲良く高利益率化して回収されそうなのがね

  • 新製品が出るのに今更、適正価格になった所で…。今までだったら、この時期は捨て値だったはず。

  • PS5とXSXを手に入れた後にちょい上のRTX3070を買ったけど、次はPS5proやXSXproが出た後にまたちょい上のPCに買い換える
    そう考えるとRTX5070が出る頃かな

  • もっと苦しめばいい。相場次第で消え去る一見客を優遇してPCゲーマーに砂をかけてたんですよね。過剰在庫も自業自得の結果で誰が同情するですかね。自分は3090を発売日にゲットしたけど、現在の価格が適正価格な訳で高値買いさせられた恨みは忘れないですよ。新型も格安販売を継続しておけば良い。

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