Intel Core i9-13900Kでは最大350Wで動作する特別モードを搭載

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Intelでは2022年9月27日に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発表し、10月17日に発売がされると言われていますがこの中で最上位モデルにあたるCore i9-13900Kで新たに搭載されるオーバークロックモードについて情報が出現したようです。

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10月発売予定のRaptor Lake-S

Intelでは2021年11月に発売が開始された現行のAlder Lake-Sを置き換える目的で、第13世代CPUとなるRaptor Lake-Sを2022年10月17日を目途に発売予定としています。このRaptor Lake-SではAlder Lake-Sに比べてP-Coreのコア数は据え置きなものの、L2キャッシュの大容量化や動作クロックの向上そして、E-Core側は最大で2倍のコア数構成とする事で大幅なパフォーマンス向上が計画されています。

今回、そんなRaptor Lake-Sの最上位CPUにあたるCore i9-13900Kについて高い消費電力の代わりにパフォーマンスを大幅に向上させる機能が追加されるようです。

Core i9-13900Kを350Wで動作させるExtreme Performance モード搭載

IntelのCore i9-13900KではP-Coreを8コア、E-Coreを16コア搭載し、PL1は125W、PL2では250Wに設定される予定でこのPL値においてはCore i9-12900Kを1.3倍、AMDのRyzen 9 5950Xを約1.5倍ほど上回る性能を発揮していますが、これよりも更に性能を引き上げる特別なモードが搭載されるようです。

この特別なモードは『Extreme Performance Mode』と呼ばれるようでPL2値を350Wまで引き上げる事で性能を大幅に引き上げる機能のようです。

機能的にはCore i9-12900Kから存在していた電力制限を解除するのと同じようです。そのため、性能的には数週間前にリーク情報として登場したCore i9-13900Kの電力制限なしでのCinebench R23ベンチマーク結果と似た性能40616ptであり、Core i9-12900Kの1.5倍、Ryzen 9 5950Xに対しては約1.7倍の性能になるようです。

関連記事:Intel Core i9-13900Kの最大消費電力は345W。Cinebenchは4万pt越えを達成

このExtreme Performance Modeについてはどのマザーボードでも対応する訳では無く、VRMの容量や冷却が十分で有ることが要件のようで最初は一部のハイエンドなZ790マザーボードに搭載されるようです。ただ、VRMの電力供給と冷却が十分であればZ690でも対応することは可能であるため、Raptor Lake-Sの登場後に一部のハイエンドなZ690マザーボードに関してはBIOSアップデートでExtreme Performance Modeが提供される可能性もあるようです。

 

このExtreme Power Modeについては消費電力が350Wにも達するという事で通常のゲーミングPCなどで常時ONで運用するのはあまり現実的とは言えなさそうなモードな気がします。どちらかと言うとこのモードはベンチマークなどCPU性能をアピールするためのモードであり、IntelとしてはRyzen 9 7950Xの性能が分からないのでその保険として一つの機能として追加した感じがしますね。これなら万が一通常の動作モードでRyzen 9 7950Xに劣っていても、Extreme Performanceモードにしたらフレームレートやベンチマークで○○%上回ると宣伝をすることができますので。

まぁどちらにせよ350WでCPUを運用するのは現実的では無いです。

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