NVIDIAが2022年末頃に発売を予定しているAda Lovelaceアーキテクチャー搭載のGeForce RTX 4000シリーズは消費電力が非常に高いと何度も話題になっていますが、その消費電力分の排熱を冷やす為にリファレンスボードでは3つのファンが搭載される模様です。また、秋以降に発売と言う話も改めて出現しています。
TDP 600W以上? GeForce RTX 4090またはRTX TITAN
NVIDIAではTSMC 4nmを採用した最新鋭アーキテクチャーであるAda Lovelaceを採用したGeForce RTX 4000シリーズを2022年秋以降に発売を予定しています。
このGeForce RTX 4000シリーズについては、最上位モデルはRTX TITANまたはRTX 4090がラインアップされ、RTX 4080、RTX 4070、RTX 4060などミドルレンジモデルも用意される見通しになっています。
この中でハイエンドモデルとなるRTX TITANまたはRTX 4090では現行のRTX 3090の2倍以上のパフォーマンスを発揮すると見られていますがその分消費電力も大きく上がる見込みで、RTX TITANではTDPが900W、RTX 4090では450~600Wと言う消費電力になると言われており、性能より消費電力の高さに話題が持っていかれている状態となっていますが、電子レンジ並みの消費電力を誇るハイエンドモデルを冷やすGPUクーラーについて新しいリークが出現しました。また、夏から秋と言われていた発売日についても確度が高いと見られています。
リファレンスボードにはファンは3つ搭載。NVIDIAとしては初めて。
At least, they designed a triple-fan cooler for reference board of AD102. https://t.co/vQb2KnpE4y
— kopite7kimi (@kopite7kimi) June 9, 2022
GeForce RTX 3000シリーズ関係で高い精度でリークを出しているKopite7kimi氏によると、GeForce RTX 4090またはRTX TITANに搭載されるAD102 GPUを搭載するリファレンスボードにおいてはNVIDIAはトリプルファンを搭載したデザインにする見込みとの事です。
トリプルファンについては2020年に発売がされたGeForce RTX 3000シリーズのリファレンスボードであるFounders Editionのサンプル品では採用がされていました。しかし、製品版では表と裏に1つずつファンを搭載したデュアルファンデザインになっており、NVIDIAとしてはリファレンスボードにファンを2つ以上搭載した実績は無いようです。
しかし、GeForce RTX 4090やTITANにおいては500Wを超えるような消費電力になると見られており、デュアルファンで得られる風量では動作音などを加味すると厳しいのでは無いかと見られておりリファレンスボードにおいてもトリプルファン搭載と言う可能性も十分あり得ると言えそうです。
発売日は10月以降でほぼ確定?
6月5日、wccftechからNVIDIAがGeForce RTX 4000シリーズの発売を当初予定されていた8月から10月以降にずらすというリークが出されていましたが、kopite7kimi氏もこの情報が正しいとの事です。
Thank you, I agree with WCCF now. Disappointing.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) June 9, 2022
夏発売と言う情報は元々はkopite7kimi氏から出現していましたが、wccftechの新しい情報が現時点では最新と見られています。NVIDIAでは各社AIBに対して発売日程を変更する旨をここ数週間にわたって共有をしているのですが、発売日程変更の理由としては明確では無いものの、RTX 4000シリーズが発売されれば投げ売りとなるのが確定なRTX 3000シリーズについて、損失を可能な限り抑えるために在庫を減らしておきたいという意図があると見られています。
NVIDIAのリファレンスボードはデュアルファンデザインが主流で、AMDのようにトリプルファンを採用したモデルは今まで存在してこなかったようですが、さすがにRTX 4090などで噂されている500W超えとなるとGPUクーラーとして載せられるサイズでデュアルファンと言うのは非常に厳しく、回転数を下げ、騒音、冷却面でも有利方向に持っていけるトリプルファン採用となる可能性が高いようです。
コメント
コメント一覧 (2件)
改めて、予定、見通し、
こんな語尾か続くような情報って記事にする価値が有りますかね?
価値基準はそれぞれですから否定はできないですね。予定や見通しには意味や価値が無いというのも一理あると思います。
でも、個人的には確度が分からないけどリークを想定に加えてパーツの買い替え時期とか考えていくのも自作PCの楽しみの一つだったりします。