NVIDIAではAda Lovelaceアーキテクチャーを搭載するGeForce RTX 4000シリーズを2022年夏以降にリリースを行うと見られていますが、今回2022年中にリリースが行われるGeForce RTX 4090、RTX 4080、RTX 4070の発売時期とRTX 4090とRTX 4080の基板に関する情報が出現しました。
発売が近い、GeForce RTX 4000シリーズ
NVIDIAでは2020年9月2日にGeForce RTX 3080などAmpereアーキテクチャーを採用したRTX 3000シリーズの発表を行いましたが、その後継モデルであるAda Lovelaceアーキテクチャーを搭載するGeForce RTX 4000シリーズが2022年下半期に発表される事がNVIDIAが示したロードマップで開示されています。
そんなGeForce RTX 4000シリーズですが、当初はGeForce RTX 3000シリーズと同じ秋頃に発売がされるというリークが多数出ていましたが、ここ最近では夏頃発売というリークが出現、Videocardzが各モデルが何月頃発売かなどの情報を入手したようです。
発売はGeForce RTX 4090、RTX 4080、RTX 4070の順に。ただし、RTX 3000シリーズの在庫状況次第では延期も。
Videocardzによると、NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズとして最初に登場するのは最上位モデルであるGeForce RTX 4090が最初に発売されるとのことで発売時期については8月になると見られています。
その次に登場するのがRTX 4080で、RTX 4090登場から1ヶ月後の9月頃発売予定となっています。10月にはアッパーミドルレンジとなるRTX 4070の登場が予定されているとの事です。
GeForce RTX 3000シリーズ発売時は9月にRTX 3080とRTX 3090を1週間置きに発売、約1ヵ月後の10月31日にRTX 3070を発売するというスケジューリングでしたが、GeForce RTX 4000シリーズでは上記のように最上位モデルを先頭に、1ヵ月置きに1モデルづつ発売をしていくようです。
なお、このRTX 4000シリーズの発売スケジュールについてはあくまで現時点の予定であり、ソースによると各社AIBではGeForce RTX 3000シリーズの在庫が大量に残っているらしく、この在庫状況次第ではRTX 4000シリーズの発売を延期させる可能性が高いとの事です。
RTX 4000シリーズの発売については8月から順次開始される予定となっていますが、発表については7月にされると見られています。ただ、発表がRTX 4090やRTX 4080などバラバラに行われるのか、3モデル一斉に発表されるのかについては現時点では明らかになっていません。
GeForce RTX 4090とRTX 4080の基板は共通設計。販売価格は定価が維持される可能性大
Videocardzでは発売日に関する情報の他に、GeForce RTX 4090/4080の仕様に関する情報を複数のソースから入手しているとの事です。このソースによると、RTX 4090についてはリーク通りAD102 GPUを、RTX 4080ではAD103 GPUと別々のGPUが採用されていますが、GPUの基板自体はPG139と呼ばれるモデルが採用される予定で2つのモデル間で共通の基板が採用される見込みです。
恐らく、RTX 4090/4080はハイエンドモデルという事で許容できるGPU本体の大きさの他、電力面、冷却面で似通っているため共通の基板が採用されると見られています。一方で、アッパーミドル向けとなるRTX 4070ではRTX 4090/4080ほど巨大なGPUは受け入れられず、電力面、冷却面でもオーバースペックとなるため別の基板になると見られています。
GPUモデル | GeForce RTX 4090 | GeForce RTX 4080 | GeForce RTX 4070 |
---|---|---|---|
GPU | AD102-300 | AD103 | AD104-400 |
基板モデル | PG139-SKU330 | PG139-SKU360 | PG141-SKU341 |
Streaming Multiprocessor | 126基 | 不明 | 不明 |
CUDAコア | 16128基 | 不明 | 不明 |
VRAM仕様・容量 | GDDR6X 24GB | GDDR6X 16GB | GDDR6/GDDR6X 12GB |
バス幅 | 384-bit | 256-bit | 192-bit |
VRAM速度 | 21 Gbps | 不明 | 18 Gbps以上 |
TDP | 450W | 約400W | 300W以上 |
発売時期 | 2022年8月 | 2022年9月 | 2022年10月 |
販売価格は少なくとも定価通りになる模様。
We can fully expect the RTX 40 and RX 7000 to be sold as MSRP.
— Greymon55 (@greymon55) May 31, 2022
2021年頃までは新しいGPUが発売されてもメーカー希望小売価格に対して販売価格が大幅に高いという事態が何度も起きていました。これは、当時(2021年頃)はGPUが店頭に並べば割高でも売れていく状況を反映していましたが、2022年からはGPUの売れ行きは急落。既存製品は2022年1月から5月末までで70%以上値段を下げるに至っています。
GPUの販売価格が3週間で最大7%下落。日本ではGeForce RTX 3070が7万円後半で販売中。
そのような状況がGeForce RTX 4000シリーズでは反映されるようで、Greymon55氏によると、RTX 4000シリーズやAMDのRadeon RX 7000シリーズなどの新世代GPUではメーカー希望小売価格(定価)通りの販売が見込めるとの事です。
NVIDIA RTX 4000シリーズも間もなく発売が迫ってきているようですが、RTX 3000シリーズの在庫状況次第では発売が延期されるという話が出ている辺り、RTX 3000シリーズについては相当量の在庫が残っていると見られています。ただ、この在庫についてはRTX 4000シリーズ待ちで買わないというユーザーも多く居ると考えられるため、発売を延期してもあまり効果は無いように考えられます。正直、この在庫売れ残りについてはマイニングを頼りにしたNVIDIAやAIBも悪いですが、高値で売る事を目的に販売価格をなかなか下げなかった代理店や量販店側の戦略ミスのような気がしますね。。。
まぁ、どちらにせよNVIDIAとしてはRTX 4000シリーズの開発は完了しており、いつでも出せる状況にあるのは確かなようです。
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