Steamが発売するハンドヘルドデバイスであるSteam DeckではZen2とRDNA 2を搭載したAerith APUを搭載していますが、このVan Goghと似たZen2とRDNA 2を搭載するMendocino APUを搭載するハンドヘルドデバイスが登場しました。
Zen2 + RDNA 2搭載ハンドヘルドゲーミングデバイス
AYA Neo Air Plus is a $289 gaming handheld with an AMD Mendocino processor – Liliputing
近年、CPUやGPUの性能が向上した事により、PCゲームもプレイできるハンドヘルドデバイスが多く出現しており、最も話題となった製品がSteam社のSteam Deckです。このSteam DeckではAMDと共同開発したZen2 CPUとRDNA 2 GPUを内蔵したAPU、Aerithを搭載し、Steamで提供されているほとんどのPCゲームのプレイが可能となっています。価格も廉価版は399ドルから登場とお手ごろとも言える価格設定になっていますが、その分入手難易度も非常に高く、転売屋の餌食になるなどして簡単には購入が出来ない状態にあります。
そんな中で、中国のAYANEO社がSteam Deckの同等のAPUであるMendocino APU搭載のハンドヘルドデバイス『AYA Neo Air』シリーズを発表しました。
続報:搭載されるMendocino APUのCU数は2基と判明。おそらくVega搭載のAPUにも性能面では劣る可能性大。Steam Deckには到底及ばない性能に。
Steam Deckより小ぶりに。Zen2 + RDNA 2を搭載
AYANEOは中国のハンドヘルドデバイスを主に開発しているメーカーで、2022年5月に新しい製品であるAYA Neo Airシリーズ、AYA Neo AirとAYA Neo Air Plusを発表しました。
このAYA Neo Airの2モデルはサイズ的にはNintendo Switch Liteより少し大きいぐらいのコンパクトサイズにまとめられており、Steam Deckに対しては2回り小ぶりなサイズを実現しています。
仕様面ではAYA Neo Airが内蔵CPU/GPUにはRyzen 5000シリーズを搭載し、AYA Neo Air PlusにはCOMPUTEX 2022で発表されたばかりのMendocino APUが搭載される事が明らかになっており、Zen 2とRDNA 2が内蔵されます。
このMendocino APUに内蔵されているRDNA 2の仕様についてはまだ明らかになっていませんのでSteam Deckに対してどれほど性能差があるのかなどは現時点では不明ですが、AYA Neo Airに搭載されているRyzen 5000シリーズに対してはAYA Neo Air Plusに搭載されているMendocino APUは高いパフォーマンスを発揮するものと見られています。
Steam Deckより安価な価格で登場。最安値は289ドル(特別価格は199ドル)から登場
AYA Neo AirではGPU世代的に若干古いVega GPUを搭載していますが、価格は最廉価版モデルが499ドルとSteam Deckなど競合と比べると割高な価格設定になっています。一方で、Mendocino APUを搭載するAYA Neo Air Plusについては最廉価版が289ドル、Steam Deckより60ドル安い価格で販売がされる予定で、AYANEOコミュニティーへの加入などは必要なものの、特別価格では199ドルで販売が行われる見込みで、Steam Deckに対してかなり挑戦的な価格となっています。
発売時期については夏頃から順次開始されると見られていますが、Steam Deckは世界各国で入手が難しく、日本でもいつまでも販売開始がアナウンスされないため、もしSteam Deckの代わりとなるようなハンドヘルドデバイスを探しているのであれば、AYA Neo Air Plusはかなり狙い目かもしれません。