AMDでは2022年下半期にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズの発売を予定していますが、このRyzen 7000シリーズのラインアップと見られる情報が出現しました。
22年下半期発売のZen 4 Ryzen 7000
AMDでは2022年1月に開催されたCES2022にてTSMC 5nmプロセスで製造が行われるZen 4アーキテクチャーに関するティザーを実施、その際にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズでは最大5.0 GHzを超える事やソケットAM4からAM5へ刷新される事が発表され、発売に関しても2022年下半期中に行うと発表されました。
このZen 4 Ryzen 7000シリーズについては5月末に台湾で開催されるCOMPUTEX 2022にて詳細や発売日などを発表する可能性が出ていますが今回、RedGamingTechや中国のWeiboよりRyzen 7000シリーズに関するラインアップとコア数、動作クロックなどの情報が出現しました。
最低でも4モデル構成に。最大24コアを搭載するモデルも登場する可能性?
7950X 24core https://t.co/TwPYJAv0kO pic.twitter.com/MHUcHynYPB
— 프로브 (@3123bobo) May 9, 2022
今回、複数のソースからRyzen 7000シリーズに関するリークが出現しています。まず、RedGamingTechでは最大16コア構成で4モデル発売され、それぞれの動作クロックについて、weiboの情報では最大24コア構成で4モデルが存在する事と各モデルで目安となる販売価格が掲載されています。
Ryzen 9 7950X
Ryzen 9 7950Xはハイエンドモデルとして登場予定で、RedGamingTechでは最大16コアであることと動作クロックについてはシングルコアで5.4 GHz、全コアで5.1から5.2 GHzで動作するとのことです。
一方でWeiboの情報によるとこのモデルは3つのCCDを搭載し、24コア48スレッド化され、価格は約12万円での発売が予定されていると言われています。
IntelがRyzen 7000シリーズと同時期に発売するRaptor Lake-Sの最上位モデルは24コア32スレッドとなるため、Ryzen 7950Xで24コア化する事も有り得そうですが、過去に24コアがラインアップされるという話は一切出ていない点、まだ注意が必要な情報と言えそうです。
Ryzen 9 7900X
Ryzen 9 7900Xでは16コアまたは12コアとなる予定で、動作クロックについてはシングルコア時が最大5.3 GHz、全コア動作時は5.0から5.1 GHzになる見込みです。
価格については4502元、日本円では8万5000円程度になると見られており、Ryzen 9 5900Xの発売当時の価格である64,980円より大きく跳ね上がることとなります。
Ryzen 7 7800X
Ryzen 7 7800Xではメインストリーム向けのモデルとなる予定で、コア数については8コアとなり、動作クロックはシングルコアは5.2 GHz、全コア動作時は4.9から5.0 GHzになると見られています。販売価格については3403元、日本円では6万5000円となる見込みで、こちらもRyzen 7 5800Xより価格が1万円ほど上がる見込みになっています。
Ryzen 5 7600X
Ryzen 5 7600XはRyzen 7000シリーズの中で最も廉価なモデルとなる見込みで、6コア12スレッド構成となる見込みです。動作クロックはシングルコア時が5.1 GHz、全コア動作時が4.8から5.1 GHzとなっています。販売価格は2404元、日本円では約4万6000円となっていることからRyzen 5 5600Xの発売当初価格である35,800円から1万円近く値上がりになっています。
Ryzen 7000シリーズについては最上位モデルのRyzen 9 7950Xでも現行のRyzen 5000シリーズと同じく16コア据え置きとなるという情報が何度か出ており、24コアと言う情報は初めて出る情報となります。信憑性についてはソースがWeiboということで50%あれば良いところな気はしますが、IntelがRaptor Lake-Sで24コア32スレッドのCore i9-13900Kを出すことを考えると、Ryzen 9 7950Xを24コア化してIntelに対抗することはあり得ると言えそうです。また、他にもAMDではコンシューマ向けのRyzen Threadripperの新型を出していないことから、Ryzen Threadripper代わりに24コア化したモデルを充てがう事を考えていてもおかしくないと思います。
なお、全体的にはRyzen 7000シリーズから値段が大きく跳ね上がっておりAMDがプレミアムブランド化を目指すという方針に沿ったものと見られます。性能面でもRaptor Lake-Sに勝てる見込みがあるため、AMDの期待通りRaptor Lake-Sより高い性能がRyzen 7000で出せれば、このまま強気な価格設定で販売を開始すると見られています。
コメント
コメント一覧 (1件)
2022/06/11時点 20円=1中国元
7950X:130,000
7900X: 90,000
7800X: 68,000
7600X: 48,000
円安が進行しすぎててつらいですね