約100度に発熱し自滅するUSBメモリーがクラウドファンディングに登場。濡れた手で触るなど発動方法は無限大?
Ovrdrive USB (crowdsupply.com)
よく映画などでUSBメモリーなどにかかっているパスワードを間違えると中身のデータが消えるなどという演出がありますが、これは現実に実際に存在します。ただ、復元ができてしまう可能性があるため本気でデータを消したい場合は物理的に破壊することが好ましいのですが、物理的な破壊が困難な状態もあります。そんなときでも起動メカニズムのカスタマイズ可能で、破壊するために物理的に発熱するUSBドライブ『Ovrdrive USB』がクラウドファンディングに登場しました。
このOvrdrive USBは通常のセキュリティー対策としてはUSBドライブを素早く3回、抜き差しすることで読み書きが可能になるという仕組みがあるのですが、USBドライブの基板には起動させるとデバイスに供給される電圧を逆転させ、約100℃までメモリーコントローラーなどが発熱させる機能も準備されています。
この100℃はデバイスを完全破壊するには少々物足りないため、本気で破壊させたい場合は熱に反応する化合物を追加する必要などがありますが、この化合物については明らかに危険であるため、クラウドファンディングでは出荷されないとのことです。
なお、この発熱するドライブは初期の試作品では指を舐めるなど湿らせた状態でUSBドライブを差し込むと自滅装置が起動するという仕組みになっていたとのことです。
このOvrdrive USBは暗号化を行うことが法律で禁止されている国でも利用が可能です。というのも、このUSBドライブ自体はファイルの中身は暗号化しておらず、アクセス方法が特殊で、破壊が可能というだけですので暗号化を禁止する法律を回避することも可能になります。そのため、ジャーナリストや研究者などセキュリティーに細心の注意を払う層には最適な製品になっています。
このOvrdrive USBはクラウドファンディングサイトのCrowd Supplyにて募集中で米国国内向けでは送料無料で$69に設定されています。また、米国以外の国に向けては追加で$12ほど支払う必要があります。
このOvrdrive USBは現在、資金調達目標の70%に達しておりこのまま順調に行けば資金調達は成功するかもしれませんので、興味がある人は一度、クラウドファンディングを受け付けているサイトを見てみるといいかもしれません。
コメント
コメント一覧 (2件)
スパイ大作戦のやつ。
指で舐めて湿らせただけではPC等へ差し込まない限り中身のデータはそのままって事ですか?
個人的には自分以外のPCに差し込むと発熱するプログラムか何かが起動する様にしてくれた方が安心な気がします。
やっぱり物理破壊はドリルが一番かな。