Intel Panther Lakeはデスクトップ版なしで確定? Nova Lakeは2026年に発売へ。

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Intel Panther Lakeはデスクトップ版なしで確定? Nova Lakeは2026年に発売へ。

Intelは2024年後半に発売したArrow Lakeの後継CPUとしてPanther Lake CPUとその後にNova Lakeと呼ばれる次世代製品のリリースを計画していますが、Intelが2025年1月31日に発表した第4四半期決算にて、これら次世代製品のロードマップの進捗に関して情報が明らかにされました。

Intelはこの決算発表の場でデータセンター向けXPU (CPUとGPUを統合した製品)の開発を進めていたものの、競争力がないとして開発中止を明らかにしました。一方でノートPCやデスクトップ向けCPUとしてリリース予定の製品については開発中止などは行われておらず開発は順調とのことです。

Intelの次世代クライアント向けCPUのPanther Lakeは2025年下半期に発売予定で、同時期に量産に入るとのことです。また、Panther Lakeが製造されるIntel 18Aファウンドリの量産体制に向けた準備も順調に推移しており、性能と歩留まりの両方で進捗している状況とのことです。

Intel 共同CEO Michelle Johnston Holthaus氏

Holthaus氏によると、Panther Lakeは当初の計画どおりIntel 18Aで製造されるとのことで、ファウンドリーの準備も順調で、2025年後半にはPanther Lake世代のCPUが発売される見込みと言えます。このPanther Lakeは先代のArrow Lakeのように全面的にTSMC製造のCPUよりコストの大幅圧縮が可能になっており、Intelの収益回復には重要な製品の1つになっています。

2026年はより挑戦的な製品をリリース予定で、Panther Lakeの量産が安定しだすとともに次世代のクライアント向けCPU、コードネーム「Nova Lake」を発売します。このCPUでは大幅な性能向上をすべてのPCセグメントで提供するとともに、Intelにとってはより高い収益を実現し、競争力の向上を実現します。

Intel 共同CEO Michelle Johnston Holthaus氏

現行のArrow Lakeは特にデスクトップ向けCPUでは先代のRaptor Lake Refreshに対してゲーミング性能が劣る他、ライバルのAMDに対してはRyzen 7 9800X3Dに対して30%に迫るレベルなど競争力が全くない状態です。また、BIOSやマイクロコードアップデートでも性能向上が実現できていないことから、デスクトップ向けCPUでは早期に新モデル投入が期待されています。しかし、Holthaus氏はPanther Lakeではデスクトップ向けCPU投入を明言していない他、Panther Lakeの後継CPUにあたるNova Lakeに関する話題の際には「すべてのPCセグメントで提供する」と明確に述べているため、Panther Lakeでは噂通りデスクトップ向けは投入されない可能性がかなり高いと言えそうです。

なお、Holthaus氏によるとNova Lakeは大幅な性能向上を実現するほか、収益向上にも寄与するとのことですので少なくともCPUタイルに関してはIntelファウンドリーを利用するとみられています。性能面では直近のリークでデスクトップ向けは8P+16Eのタイルを2枚搭載することで、合計最大48コアを実現するとも言われているため、Arrow Lake-S世代が出ている間に多くの顧客をAMDに取られてしまいますが、再びIntelプラットフォームに呼び戻せるだけの魅力ある製品になるのか今後も注目です。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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