NVIDIAが96GBのGDDR7搭載のワークステーション向け RTX Blackwell 投入を計画中
NVIDIAは2025年1月30日にBlackwellアーキテクチャーを搭載するゲーミング向けグラフィックスカードであるGeForce RTX 5090とRTX 5080を発売しますが、NVIDIAではこのゲーミング向けグラフィックカードをベースにエンタープライズ向け機能を追加したRTXシリーズの開発を進めていると見られており、今回このBlackwellアーキテクチャーを搭載するワークステーション向けの最上位モデルにあたる『RTX 6000 Blackwell』と見られる出荷目録が登場し、驚異的なメモリー容量を持つことが判明しています。
通関貨物の荷物目録などが挙げられているNBDに掲載された情報によると、NVIDIAではGeForce RTX 5090と同じGB202 GPUをエンタープライズ向けに流用したモデルであるRTX 6000 Blackwellと言う新モデルを計画中で、同グラフィックカードには96GBのGDDR7を搭載する計画であることが明らかになっています。GeForce RTX 5090では512-bitのバス幅であるため16枚のGDDR7モジュールを搭載していますが、1枚当たり2GBのGDDR7モジュールを搭載することで合計32GBの容量を実現しています。一方で、GDDR7モジュールは現在は1枚当たり最大3GBまで持つものも存在しており、このRTX 6000 Blackwellではこの3GBモジュールを表面に16枚、裏面に16枚の両面実装することで合計32枚、容量では合計96GBと言うVRAM容量を実現した設計になっているようです。
現行のAda Lovelace世代のRTX 6000 AdaはVRAM容量が48GBで帯域幅は960 GB/sで動作しますが、RTX 6000 Blackwellではバス幅が512-bitに拡大されるほか、28GbpsのGDDR7を採用するため2倍近い速度である1.8 TB/sの帯域幅に拡大されます。そのため、AI用途やレンダリングなどワークステーション向けで求められる様々なタスクが効率的かつ高速に動作することが予想されますが、現行のRTX 6000 Adaの販売価格である80万円から大幅な値上がりが予測され、100万円を超えることがほぼ確実になると言えそうです。
NBD DATA
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